推理小説的妄想?
ヨーゼフ・ヒュッテンブレンナーは、自身のヴィーン男声合唱団での
地位を確立するために、彼が持っていた《未完成》を含むシューベルト
の遺稿群や兄のアンゼルム・ヒュッテンブレンナーが編曲した
《未完成》のピアノ編曲譜を同団に贈った。

その後、ヨーゼフは兄の作品を演奏させるための餌として《未完成》
を利用しようと考え、それを取り戻そうとしたが、すでに文書番号
が付けられていたので、文書庫の記録の整合性を保つため、
不要の部分(未完のスケルツォの10小節以降)を切り離して残し、
本体を兄に送った。