朝鮮半島の畑作は遼河人がもたらしたとする有力説があり、例えば、農耕具のクワ(鍬)の語彙の移動はそれに合致している。

クワ(鍬)
遼河系フィンランド語 kuokka(クオッカ)=鍬
韓国語 gwaeng-i(クエンギ)=鍬
日本語 クワ=鍬

このように、日本語のクワ(鍬)の語彙の源流は遼河語であり、遼河語から韓国語(朝鮮語)へ、それから日本語へと移動したことが明白だ。

そこで、韓国語(朝鮮語)の各種語彙がどのような経路で朝鮮半島に定着したか、今回はその点を探検してみることにしよう。