谷口純著の「維新の恋と嵐」を読んだ。ミュージカルの脚本という形式で、さらさら読める。
ミュージカルの歌詞まである。

木戸を中心とした明治の政治劇が、とてもわかりやすく描かれている。
これを読んだ上で「翔ぶが如く」を読めば、もう少し木戸に同情的になりそうだ。
自分が反対する政策ばかり採用されたら、そりゃ辞めたくもなるよね。

木戸ファンとしては、美化のされかたがこそばゆくなるくらいだけど、
ま、これくらい許してほしい。

松陰先生の亡霊も良い演出。巻末には松陰先生と小五郎のショートストーリーがある。
この子弟かつ親友関係も良い。