ジッターについて
http://www.iic.tuis.ac.jp/edoc/journal/ron/r7-2-8/r7-2-8d.html

・これらの結果をまとめると、
もともと内蔵DACを使用したときのジッター量が少ないプレーヤ(CDP2,Fig.7)に関しては、
外部DACにディジタル出力を行うと、ジッター量が増す(CDP2→DAC1,Fig.3)場合がある、ということである。
一方、内蔵DACのジッター量がある程度大きいプレーヤ(CDP3 Fig.8)に関しては、
外部DACを用いることによって、 ジッター量を低減できる(CDP3→DAC1Fig.4)場合もある。
さらに、同じDACを用いても接続するプレーヤが異なるとジッタースペクトルも異なること(Fig.2〜4)から、
プレーヤのクロックジッター特性とDACのジッター特性は重畳される関係にあることが確認できる。

・いわゆるオーディオマニアの一部には、AC電源の質に拘る傾向が見られる。
ただし、その科学的根拠は乏しく、
プラグやケーブルを高品質なものに交換したことによる計測可能な電気的影響や音響的影響は、いまだ明らかになっていない。
結果としては、電池駆動と、AC-DC変換器を通したAC電源駆動では、
内蔵DAC、外部DACを使用した場合のいずれも、得られたジッタースペクトルにほとんど差異は無かった。

>>2-10あたりにつづく