1997年の春、田原成貴、横山典弘、蛯名正義、四位洋文といった騎手の座談会で、自然と1頭の旧4歳馬の話になった。

「距離適性などを抜きにして、能力だけならあの馬が世代ナンバーワンだろう」

 そう見解が一致した。

 後日、それを武豊に伝えたら「ぼくもそう思います」と頷き、「それだけに、路線の重なるシーキングザパールで負かしたいですね」と加えた。

 トップジョッキーたちが認めた世代のトップホースとは――。

 芦毛の外国産馬、スピードワールドである。
https://news.yahoo.co.jp/articles/019111ee12fe650860ccfb2436f9952483507f66