何かが存在するためには何らかの要素がふたつ以上あって、
そしてそれ等が関係を持つことによって成立する、
私にはそれ以外の可能性はないような気さえします。
「関係」の無いところに存在は無い、
何かがひとつだけ有るという状態は、事実上「無」とは区別がつかない、
たとえば空間の中に粒子がひとつだけ有るという状態は
空間と粒子とのふたつがあるということになります。
粒子に空間的な広がりがあるとすれば
その粒子のあっち側とこっち側があるはずです。
時間的な前後もふたつ以上の要素がなければ無い気がします。

ただ、「関係」というのが具体的にどういうことなのかがわかりません。
ふたつの要素があるとき、認識上でそこに何らかの「境界」が想定されますが、
その「境界」なるものの実情がどのようなものなのかがイメージできません。
そこでお待たせしました、
私は直観を駆使して 根拠は問わず 飛躍します。
たぶん この世界で初めて「関係」が生じたのは表層意識が生じる前だと思います。
私に言わせればいわゆる深層意識的なものは表層意識が生じる前からあって、
そしてそれは複数あっただろうからそのレベルで既に他の意識と関係を結んでいた、
となるとそれは感覚的に表現できるものではない可能性が濃厚です。
それは言葉で描写するしかないというか、ひょっとすると不可知というか、
あるいはそれは物質的現象どころか精神的現象というイメージさえないもの
かもしれません。
いずれにしても最も原始的な「関係」はイメージできるものではない、
しかし私たちの意識はそのようなレベルから進化してきたものであって、
つまり「関係」を前提にしたものであって、
たとえば私たちが体験している世界もそのような過程で生じた
と考えるのが妥当だと私は考えます。
これはもちろん我々が物質なるものを認識できるゆえんにも通じるはずです。