>>511
信頼関係、即ち、相互的に話が通じているという状態は、自己の伝えたいことが他者に伝わり、他者の伝えたいことが自己に伝わっていると分かる状態であるだろう。

同意は、そうした相互的なコミュニケーションに於いて為され、コミュニケーションの中で、何が存在して、何が存在しないかが同意されていく。

コミュニケーションに於いて、共有される世界(客観性)は、本質的了解に依るものであり、その本質的了解は、コミュニケーションで共有される世界に依るのである。

故に、話が通じている、即ち、個々人が世界を共有するのなら、そこに自他の同意のある暗黙の了解があり、それにより存在の客観性を話の中で確証しているのである。