2017年7月2日、韓国・ソウル新聞によると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が訪米中に「大韓米国」と芳名録に記した問題について、韓国大統領府関係者は「文大統領のミス」と明らかにした。

文大統領は先月29日(現地時間)、米ワシントンのホワイトハウスで開かれたトランプ大統領との夕食会で、芳名録に国の名前を間違えて書くというミスをした。

文大統領は芳名録に「韓米同盟、平和と繁栄に向けた偉大な旅程!2017.6.29大韓米国 大統領 文在寅」と書き込んだ。

ハングルで「米」を表す文字と「民」を表す文字は形が似ており、文大統領は「大韓民国」と書くべきところを「大韓米国」と書いてしまったのだ。

このミスが写真とともに報じられると、一部の文大統領支持者が反発し、「写真は捏造(ねつぞう)だ」と訴えた。

文大統領は「大韓民国」と正しく書いたが、一部のメディアがこれを「大韓米国」に修正して“偽ニュース”をつくったとの主張だ。

こうした主張に加え、「大韓民国」と正しく書かれた芳名録の写真もソーシャルメディアなどを通じて広まった。

しかし、大統領府関係者は2日、今回のハプニングについて「大統領のミスで間違いない」とし、「文大統領も現地で『ミスです』と述べた」と明らかにした。

この報道について、韓国のネットユーザーからは

「大統領も人間だ。失敗することもある。記事を見てカッとなり『捏造だ』と騒ぎ立てる人たちの方が問題」
「ミスをしたら正直に言って謝罪すればいいだけ。大韓米国を大韓民国に修正し、うその事実を広めることの方が悪い」
「捏造だと叫び回っていた人たちが急に静かになった。本当に恥ずかしい。絶対的な支持は国を亡ぼす近道になる」

など文大統領のミスを擁護した一部の支持者に対する批判的な声が多く寄せられている。

また、

「初めての首脳会談で緊張していたのだろう。次の訪問でちゃんと『民』と書いてくればいい」
「韓国のために休みもなく動き回り、疲れがたまっていたはず。お疲れさまでした。今回の韓米首脳会談にはとても満足している」
「韓国政府がミスを認めるなんて初めてのこと!この国にはまだ希望があると思えた」

など寛容な声も。

一方で

「ミスにも限度がある。一国の大統領が自分の国籍を間違えて書くなんてあり得ない。国の品格を落とす歴代最悪の恥さらし」
「大統領としての資質を疑ってしまう」

など厳しいコメントもみられた。

Record china 配信日時:2017年7月3日
http://www.recordchina.co.jp/b183267-s0-c10.html